悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

1-2)宇宙原理の階層構造 1-2-1)複雑系とは

1-2)宇宙原理の階層構造

1-2-1)複雑系とは
複雑系とは、数多くの要素で構成され、それぞれの要素が相互にかつ複雑に絡み合った系(システム)をいう。その特徴には、1)開放性、2)非線形性(トーナメント形式)、3)自己組織性があります。
複雑系は、分解(階層の下降)してしまうと本質(創発部分・突然変異)が抜け落ちてしまいます。各階層は独自の規則(本質・創発・突然変異)を持っています。言い換えると、非線形性は、階層構造で、各階層は異なった独自の規則(本質)を持っていることを示します。
まとめると、複雑系とは、「部分が全体に、全体が部分に相互に影響し合い、依存し合うので、要素(部分)ごとに切り分けた分析が困難なシステム」、をいう。
これも同様に、部分と全体とではそれぞれが所属する階層が異なります。部分(要素)が寄り集まって全体になれば、階層を一つ上昇して異なった階層に所属します、しかも新しい性質を帯びて。異なった性質を持つ部分(要素)を結合させた新しい全体は、部分部分が持たない新しい性質を「創発」(突然変異・止揚)させます。これは、言語でも、タンパク質でも、原子でも当てはまります。部分と全体とでは階層が異なるので、複雑系に「階層」という概念と(新しい性質の)「創発」という概念とを入れ込む必要があります。
それによって、つまり階層と創発という概念を入れ込むことによって、例えば、アミノ酸の階層なのか、更に上のタンパク質の階層なのかが問われます。数種類のアミノ酸が結合した結果、階層が上がり、タンパク質の階層に立ちます。
注)「要素過程が⾮線形結合を通じて階層構造を成し、それら階層がまた⾮線形的に結合して全体を構成している」という定義を持つ「多階層複雑系」と定義された用語を見かけました。