悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

1-2)宇宙原理の階層構造 1-2-3)「法」の階層構造 1-2-3-4)「脳の獲得」によってもたらされた情報の進化 1-2-3-4-2)感情(大脳辺縁系)

1-2)宇宙原理の階層構造

1-2-3)「法」の階層構造
1-2-3-4)「脳の獲得」によってもたらされた情報の進化
1-2-3-4-2)感情(大脳辺縁系)
脳は、「本能」(脳幹)の上に、「感情」(大脳辺縁系)を重層させました。感情は、集団・群れを形成する「社会性」を持つ種から明確に出現するが、感情は、1)「心の表出」と2)「反応(本能行動)の準備」を産み出します。つまり感情は、心(情報記憶機構)を持つことによって、本能が直に実行する系統発生的固定的自動的行動表出(反射的行動)を取らないのです。脳幹(本能)の上に大脳辺縁系(感情)が重層する生物は、自動的反射的行動を直に表出しないで、まず心の表出を優先させます。直接行動を取らずに、先ずは相手への意思表示(感情)を優先します。相手は多分に仲間ですから。
注)心は、極端にいえば、「記憶情報の集合体」です。脳幹は遺伝子から来る遺伝情報を基にして反応します。その「自らの反応や環境からの応答が記憶」されて、蓄積されて徐々に「心を大きく形成」します。故に心は日々刻々と成長します。
感情には、本能的身体感覚・身体行動に関連した無意識感情(情動)と意識的(前頭前野を通過した反響・フィードバック的)感情とに分類されます。無意識感情には、扁桃体(大脳辺縁系)と視床下部、身体反応を引き出す「脳幹、自律神経系、内分泌系、骨格筋などの末梢系」も関与します。それに対して意識的感情には、大脳皮質、特に前部帯状回前頭葉(大脳新皮質)が関与しています。この感情経験も記憶されて心に蓄積されます。つまり感情も階層構造的に日々成長・進化します。経験豊かな感情体験は、情緒(尊敬、畏怖、感動などなど)といえる感情にまで育って行きます。