悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-2)集中瞑想と注意 5-2-6)(集中)瞑想と注意制御

5-2)集中瞑想と注意

5-2-6)(集中)瞑想と注意制御
なおヨガ・坐禅・瞑想などでの集中瞑想では、注意に関しては、トップダウン注意を用います。逆にボトムアップ注意を意志の力で活動を止めます。その理由は、近くでの大きな風船の破裂音に対して無意識裏に起動するボトムアップ注意によって、固定していた注意を乱されないで心(欲求・意識・注意)を制御固定維持させるためです。というのは、ボトムアップ注意は、本能的欲求・感情的欲求(性欲、食欲、睡眠欲などの身体的欲求や、苛立ち、嫉妬心などの感情的欲求)などでも発生するので、円滑な社会生活を乱す可能性があるからです。
例えば、呼吸運動は、1)無意識な自律的(ボトムアップ)運動と、2)意識的に呼吸を制御する大脳からの随意的(トップダウン)運動の二重構造となっています。この集中瞑想段階では、心(注意)を固定させるために意識的に呼吸に注意を向け続けます。そのこと(呼吸への固定)によってトップダウン注意を強めボトムアップ注意を無視(受け流し)できるようになります。