悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-2)集中瞑想と注意 5-2-7)瞑想とトップダウン注意とボトムアップ注意

5-2)集中瞑想と注意

5-2-7)瞑想とトップダウン注意とボトムアップ注意
瞑想では、特に集中瞑想では、前部帯状回前頭前野による能動的注意の維持が必要不可欠です。(中央)実行(遂行)機能(CEN)は、内側前頭前野帯状回、背外側前頭前野頭頂葉など広範囲の脳部位が関与します。特に前部帯状回(下前頭回)弁蓋部系は、課題遂行の間持続する注意を担い、外側前頭-頭頂系は課題の開始や切り替えに関わる注意に関与します。背外側前頭前野は、積極性背側注意機能ネットワークの一部(主導的立場)であり、注意を意図的に空間情報に向け、それを維持するために働きます。持続性注意には、右前頭葉(前部帯状回、背外側前頭前野)、下頭頂小葉、視床、脳幹からなるネットワークが関与します。
能動的に注意が向けられている時には、頭頂連合野(一次体性感覚野を除く頭頂葉:空間情報表示)と前頭前野(能動性)とが共に活動します。しかし受動的に(ボトムアップ)注意が向けられている時には、頭頂連合野は活動するが前頭前野は活動しない。