悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-4)観察瞑想と雑念 5-4-2)マインドワンダリング

5-4)観察瞑想と雑念

5-4-2)マインドワンダリング
私達は、覚醒時に目の前の課題とは関係のない、心の中に渦巻く様々な感覚・感情・思考・記憶・欲求・問題・課題などが、常に絶え間無く意識に向けて自由に湧き起こっています。それらに注意を奪われる現象を「マインドワンダリング」といいます。その中身を一括して雑念という。
マインドワンダリングには、具体的には過去のことを思い出す、将来の出来事を想像する、あるいは昼ご飯のメニューやどの店に行くかなど今現在や近未来の関心事といったことが含まれます。つまり一言で言えは、マインドワンダリングは雑念に気を取られることですね。一般に人は一日のうちの大半(47%の)の心理的精神的活動を、直接行っている進行中の活動とは関係のない、マインドワンダリングによって費やされるようです。
瞑想では嫌われる雑念(マインドワンダリングの対象)ですが、雑念は、時間指定の無いリマンダー機能のような仕組みです。心の中にある無意識下での未完成・未解決の課題として、意識への呼びかけのような内容が雑念です。しかし瞑想は、先ずはじゃじゃ馬馴らしのように、さ迷いがちな注意を固定させるのが先決(最優先)課題です。

ここで今まで進めて来た瞑想での段階的進歩をまとめ的に振り返ります。
1)瞑想への準備段階として外向から内向への注意の向け替え、
2)集中瞑想による注意の集中・固定・持続、
3)能動性意識(注意)(集中瞑想)から受動性意識(観察瞑想)への切り替え、
4)観察瞑想(メタ認知起動)による(過去現在未来の)雑念の受動(受容)的観察