悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-6)瞑想と意識 5-6-2-0)脳科学面からの覚醒意識

5-6)瞑想と意識

5-6-2-0)脳科学面からの覚醒意識
上でも述べましたが、覚醒段階としての意識の維持には、中脳(脳幹に所属)にある(上部脳幹網様体視床非特殊核、広汎視床投射系からなる)上行性網様体賦活系が重要です。それ以外には、視床下部視床、大脳皮質などが関連します。実験的に中脳の部分で脳幹を切断されたネコは昏睡状態となり、脳波は高振幅のゆっくりな徐波となる。逆に中脳網様体(上行性網様体賦活系)に反復電気刺激を加えると睡眠中または浅い麻酔中の動物は、その行動面からにおいても覚醒し、脳波も低振幅の小刻みな速波となります。どうやら意識(特に覚醒意識)発電所は、上行性網様体賦活系(脳幹の中脳)のようです。
しかし意識は単に起動しているだけでは駄目で、情報を取得しなければならない。ということで、意識と情報の関係についての二つの理論を見ていきます。
注)徐波とは、アルファ波より周波数が低い(波の数が少ない)という意味で、デルタ波(0.5~4Hz未満)とシータ波(4~8Hz未満)があります。逆に速波とは、アルファ波よりも周波数が早い波をいう。