悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-7)瞑想と自我防衛機制 5-7-5)成長へ向かう過程・根源力 5-7-5-3)マズローの欲求階層説

5-7)瞑想と自我防衛機制

5-7-5)成長へ向かう過程・根源力
5-7-5-3)マズローの欲求階層説
心理学者アブラハムマズローは、「自己実現理論」を発表して、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」として、人間の欲求を5段階に理論化しました。それは余りにも有名なので説明は省略します。要は、潜在的な自分の可能性(統一力、実現傾向)を探求し、自己実現の欲求に突き動かされていると彼はいう。自己実現の欲求とは、自分自身が持っている成長可能性や潜在能力を十分に表現・発揮でき、自分らしく創造的に生きていきたいとする欲求です。西田はその根底に神の統一力があるという。自己実現の欲求は、理想的な自分になりたいという自分へ向かう欲求でしたが、マズローは、未熟な自分を成長させるための手本(見本・理想)としての他者志向から、自己実現という自分自身の内にある潜在能力に従うという自己志向へ、その上に更なる(神仏へ向かう)自己超越の欲求を重層させました。ここでもヘーゲル弁証法が見て取れます。自己超越の欲求は、他者や社会など、自分の外(概念的により上位)にあるものに対する社会貢献を志向します。