悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-7)瞑想と自我防衛機制 5-7-5)成長へ向かう過程・根源力 5-7-6)仏教の仏性と科学の自己組織化力と

5-7)瞑想と自我防衛機制

5-7-5)成長へ向かう過程・根源力

5-7-6)仏教の仏性と科学の自己組織化力と
私には、仏教のいう仏性とは、哲学者西田がいう、宇宙に遍満する「統一力」だと思えます。それに対して、自然科学は、それを「自己組織化力」という。それは、無秩序に向かう自然界の流れ(エントロピー増大の法則)に逆らい、「系(システム・組織)がエネルギーを取り込みながら自分を組織だて、秩序を生む力」を「自己組織化力」という。
イリヤプリゴジンは、それを、エネルギーが散逸(エントロピーの増大)していく流れの中にあって、自己組織化のもとが発生する、定常的な構造という散逸構造として提唱しました。これはオートポイエーシスとも似ています。オートポイエーシスは閉鎖性の方に力点があり、散逸構造には開放性の方に力点があるように思いますが。
無秩序に向かう「エントロピー」(無秩序化)と「自己組織化力」(秩序化)とは矛盾的自己同一です。それは脳においても働いています。