悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-8)瞑想(静慮・禅定段階) 5-8-1)瞑想の過程(おさらい)5-8-1-1)プラティヤハーラ5-8-1-2)ダーラナー

5-8)瞑想(静慮・禅定段階)

5-8-1)瞑想の過程(おさらい)
あらためて瞑想についてごく簡単に回想して行きます。
5-8-1-1)プラティヤハーラ
先ず準備段階としてプラティヤハーラで心を内面に向けることを習慣化します。内向するには、外界から入って来る感覚情報を減少させるのが最適です。残念ながら、そうすると、情報流入が減り意識が弱まり眠気が襲って来ます。最初はその眠気との闘いになるかも知れません。というのは、私達は眠ろうとする時に、必ず目をつむるからです。だから瞑想では半眼にすることが多い。
5-8-1-2)ダーラナー
次の段階2)「ダーラナー」(集中瞑想)で心を内面で「固定」させます。集中瞑想とは、特定の対象を用いて、その対象に「意図的に」注意を集中する瞑想技法で、トップダウンの選択的注意を高めることや持続的注意を高めることです。そのことによって、眠りに陥らず意識の維持をも叶えることができます。
始めに、複数の刺激の中から特定の対象を選び出すトップダウンの「選択的注意」を高めたり、注意を特定の対象に留める「持続的注意」を高めたり、注意域の幅を狭めたり広げたり、といった「注意制御の自在な能力を育む」ことが求められます。