悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-2)瞑想と脳 6-2-1)脳の発達 6-2-1-2)大脳新皮質の発達

6-2)瞑想と脳

6-2-1)脳の発達
6-2-1-2)大脳新皮質の発達
大脳新皮質に限定して説明しますと、生まれてすぐから発達するのが、見ることを司っている後頭葉(0歳~4歳くらいに発達のピーク)です。そして音を聞く能力に関わる側頭葉が発達し、その後周りからかけられる様々な言葉を理解し始めます。感覚を認識する(感覚野を持つ)頭頂葉(3歳~5歳くらいにかけてピーク)が発達します。最後に、脳の前の方にある前頭葉(人とのコミュニケーション能力、社会性、理性などを司る)が発達して行きます。脳は基本的に後ろから前へと、また下から上へと発達していくため、前頭葉の発達ピーク(13歳~14歳:中学生時代)が一番遅れてやって来ます。
子供の言語能力については、まず他者に対して言葉を使う(外言する)が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整するようになる(自らが自らに発信命令する)。この外言から内言への移行が、内面での自らの(論理的・言語的)思考の始まりです。自らが自らに語りかけて自らが判断という「自律性」への開始です。内面での「メタ認知」的監視と制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野(特に背外側部)が行う機能です。