悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-4)瞑想と神経伝達物質(ホルモン) 6-4-1)セロトニン 6-4-1-1)セロトニン全般

6-4)瞑想と神経伝達物質(ホルモン)

6-4-1)セロトニン
6-4-1-1)セロトニン全般
脳内の神経伝達物質として働くセロトニン神経細胞は、その発信側は、ほとんどが大脳の下方の脳幹の「縫線核」(背側縫線核、正中縫線核、大縫線核、延髄縫線核群)にあります。伝線としての神経線維は中枢神経系全体(受信側)に分布しています。具体的には、大脳新皮質大脳辺縁系視床下部、脳幹、脊髄など広汎な脳領域に投射(発信)しています。
注)中枢神経系とは、大脳(大脳新皮質大脳辺縁系大脳基底核)、脳幹、小脳、脊髄をまとめた用語です。
そのため、セロトニン神経系によって調節される中枢機能は、生体リズム、神経内分泌、睡眠、体温調節、摂食行動、性行動などの本能行動から、一瞬のうちに重大性を漠然と評価するなどの情動・感情機能、更には精神活動としての認知機能まで、つまり身体系から感情系と精神系まで多岐にわたります。
例えば、一般的にはセロトニン機能低下は、性行動を促進し、セロトニン機能亢進は性行動を抑制します。つまりセロトニン機能が活発であれば性欲が低い。このようにセロトニンは調整機能であって、一方的に活性化させたり、逆に停止させたりする訳ではありません。
ちなみにドーパミンは性欲を促す側ですが、セロトニンはその性欲を抑える側です。このように促進系があれば抑制系も存在します。