悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-4)瞑想と神経伝達物質(ホルモン) 6-4-3)アセチルコリン 6-4-3-3)アセチルコリンとレム睡眠

6-4)瞑想と神経伝達物質(ホルモン)

6-4-3)アセチルコリン
6-4-3-3)アセチルコリンレム睡眠
アセチルコリンは、更に自律神経の内、副交感神経を刺激し、脈拍を遅くし、唾液の産生を促すなど、内向に相応しい心身状態を構築します。
前脳基底部のアセチルコリン神経が活動すると、視覚情報処理が促進されたり、手がかり検出が促進されたり、刺激特徴の結合や、視覚的注意に関わっています。
アセチルコリンは、覚醒時だけでなくレム睡眠(夢見)時にも活発に活動します。覚醒時には全ての覚醒系が活動するが、レム睡眠時にはコリン作動系のみが活動します。1)脳幹のコリン作動系は上行性網様体賦活系(意識発電所)の活動を促して、また2)前脳基底部のコリン作動系は直接大脳新皮質に投射して、大脳新皮質(高次精神)活動を活性化させます。これにより覚醒時同様の覚醒状態が誘発されます。つまり覚醒(全覚醒系の活動)とレム睡眠(コリン作動系のみの活動)の差は、活性化する神経伝達物質の差です。
注1)アセチルコリンを発信する神経核はいくつものあるので、それらの神経核をまとめてコリン作動系(神経)として呼称します。
注2)一般的に大脳新皮質全般は、アセチルコリンで活性化します。大脳辺縁系は、アドレナリンで活性化します。間脳(視床視床下部)は、ノルアドレナリンで活性化します。脳幹は、ヒスタミンで活性化します。
参照)全覚醒系に関しては、「6-4-2)ドーパミン