悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

1-2)宇宙原理の階層構造 1-2-0)トーナメント形式(階層構造)とは

1-2)宇宙原理の階層構造

前節(第一章第一節)では、ずいぶん昔の思想界(哲学、宗教)での、宇宙原理の紹介・解説をしました。次には近年の知識を使っての、ロゴス・法・道を更に詳しく具体的に紹介解説をしていきます。なお主に階層構造(トーナメント形式)という視点を中心として解説します。

1-2-0)トーナメント形式(階層構造)とは
私称宇宙原理(法則)は、「トーナメント形式(階層構造)」だと、私は紹介しました。ここからは主にその内の「階層構造」について説明します。
あらゆる現象・事象(森羅万象)は、要素が結合と分解をしながら、つまり、諸法無我(全てのものは因縁によって生じたもので実体性がない)しながら、諸行無常(万物流転)します。具体的には、(あらゆる)進化とは、トーナメント形式で統合しながら階層を上昇します。逆に退化(崩壊・劣化)とは、分解しながら階層を下降します。
諸法無我を私的な言い方をすれば、あらゆるものは、「基礎要素」が組み合わさったもので構成されており、普遍的な固定的実体はない。更には、内部に矛盾的自己(複数の異なる要素)が同一するので、異なる要素の力関係によって、諸行無常(万物は常に変化して、瞬時たりともとどまるものはない)です。
例えば、宇宙「全体」がビッグバン以来常に膨張(作用)するので、「部分部分」が結合(反作用)します。自己組織化などの結合の根源的力の元は、矛盾的自己同一する(宇宙全体の)膨張力です。