2)過去の人々の(悟り)証言
イスラム教神秘主義(スーフィー:スーフィズム)は、「内なる神との合一」を目的としています。「人間的自我の消滅とは、神の実在性の顕現がその者の内部を占拠して、もはや神以外のなにものの意識もまったく残らないことだ」という。つまり「修行によって自我を滅却し、忘我の恍惚の中での神との神秘的合一」を目指します。「蛇がその皮を脱ぎ捨てるように、わたしは自分という皮を脱ぎ捨てた。...私は彼だったのだ」という。この彼は神だろうと想像されます。自我を脱皮したら神だった。毛虫が蛹となり、そこから脱皮して蝶になるように。