悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-7)瞑想と自我防衛機制 5-7-3)人格(の統一性・統合性)の完成、自我同一性の確立

5-7)瞑想と自我防衛機制

5-7-3)人格(の統一性・統合性)の完成、自我同一性の確立
例えば、幼少期に極度のストレス(きつい虐待や悲しい母子分離など)を受けると、その経験を心の中で受け入れるのが余りにも辛い苦しい場合、自己の経験(エピソード記憶)をまとまりのある1つの自己同一性(人格)の下に統合できなくなることがあります。このような自我(人格・意識)に従わない独立領域が、つまり自我の下に統合できない領域が、かなりな大きさであれば、素直さ、ありのまま、自然な態度(無為自然)でいることをたびたび妨げて来ます。というのは意識の統制力が弱まった折りに、例えば泥酔した折りに、激しい疲労状態の時に、噴出したりします。
人格(の統一性・統合性)の完成、自我同一性の確立とは、脳内を流れる、脳内に保存された情報が最終的に総て、人格・自我・意識という脳内最高階層に流れ込む・統合されるシステムを構築させることです。自分の中の狭い自我だけを自分だとして生きる方から、自分の中に流れ込む情報全体を使って、更には過去から積み上げて来た全体験記憶情報を自由自在(融通無碍)に活用しながら、人格全体で生きる生き方が、人格(の統一性・統合性)の完成です。