悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-7)瞑想と自我防衛機制 5-7-5)成長へ向かう過程・根源力 5-7-5-4)ユングの個性化

5-7)瞑想と自我防衛機制

5-7-5)成長へ向かう過程・根源力

5-7-5-4)ユングの個性化
ユングはそれについては個性化という。個性化への過程は、人が未分化な無意識を発達させる過程であり、人格の要素や精神的に未熟な要素、人生における経験が、「一つのものへと統合」する道程をいう。
より具体的に言えば、自我は、自己(体験全体)から一部分のみ分離選択して意識に取り込みます。自我が自己からの分離の過程で失った完全なものをあらためて取り戻すことによって全体性を回復し自己(全体性)を実現することが成長であり自己実現であり個性化です。ユングはこれを個性化の過程という。
自我=意識、自己=意識+無意識
ユングも、西田やロジャースやマズローと同じように、人格の完成を目指しました。しかしユングも単に個性化に留まらず、更にその奥にある集合的無意識(元型・人類全体の経験知)をも視野に入れていました。