悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-7)瞑想と自我防衛機制 5-7-5)成長へ向かう過程・根源力 5-7-5-1)西田幾多郎の統一力

5-7)瞑想と自我防衛機制

5-7-5)成長へ向かう過程・根源力
では、人にとって成長の最終地点(ここから先は浄土、楽園)が何故悟りなのでしようか。間接的ながらも説明をしている人々を紹介します。
5-7-5-1)西田幾多郎の統一力
かなりの回数で取り上げて来ましたが、あらためて哲学者西田幾多郎の「善の研究」を取り上げます。彼の「善の研究」はいう、「善とは一言にていえば人格の実現である。これを内より見れば、真摯なる要求の満足、即ち意識統一であって、その極は自他相忘れ、主客相没するという所に到らねばならぬ」と。
法に叶う行為(態度)を「善」とすれば、上で述べたように「人格の実現」(人格の完成)は、私称トーナメント形成システムの宇宙原理に叶った行為です。そして西田はそれを「意識統一」という。しかも西田は個人内の意識統一だけに留まらず、「その極は自他相忘れ、主客相没するという所に到らねばならぬ」ともいう。無事個人内の人格(自我・意識)が統一統合されれば、瞑想において、次の段階に進めます。小乗仏教は個人の救済を目的としたが、大乗仏教は、衆生の救済を目的とするという新しい段階を確立しました。