悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-7)瞑想と自我防衛機制 5-7-4)何故防衛機制を停止させるのか

5-7)瞑想と自我防衛機制

5-7-4)何故防衛機制を停止させるのか
この防衛機制は、残念ながら自我を守る為に無意識下で自動的に行われるのです。悟りを得る為には、これは超えなければならない高い高いハードルです。防衛機制を発動させないようするには、単純な解決法ですが、根気よく「意識化」(自我への統合)することが必要不可欠です。「意識化」(意識への統合)の方法として、観察瞑想があります。意識化の良い所は、自分の隠れた欲求や葛藤を知ることができることです。防衛機制は、自分の弱点や回避したい事柄、明るみに出したくない欲求など、自分の過去が知れるおもちゃ箱のようなものです。しかし、それは秘密(無意識)の場所に隠されて容易には見つけだすことができませんが。「秘密の花園」(アメリカの小説家バーネットの1909年刊行の児童文学作品)のような荒れ果てた草花(無意識)を意識(愛情)の下で生き返らせる、成長を取り戻させる作業が無意識の意識化です。
ここで疑問を持たれた方がいるかもしれません。防衛機制を働かせるのは、そんなに悪いことなのかと。実際には防衛機制を働かせることで、逆に社会的に上手く行くことも多々あります。
私が、防衛機制を解消してほしいと思う理由は、防衛機制は、「鎧」であるということです。鎧は「身を守る」が「成長を阻み」ます。堅い殻を身につける昆虫などは、成長の為に脱皮します、蟹のように、海老のように、ヘビのように。地を這う毛虫は、蛹を経て大空を舞う蝶に成ります。蛙のように体形を変えて棲息地をも替える生き物もいます。
人にとって成長の最終地点(人間から仏への跳躍台)が悟りなのです。宗教者だけの目的地ではないのです。私は、その最終的に悟りに至ることを念頭に置いて、話しを進めているからです。全ての人が悟れることを脳科学的に証明したいと思います。