悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-8)瞑想(静慮・禅定段階) 5-8-2-2)宇宙原理の定義

5-8)瞑想(静慮・禅定段階)

5-8-2-2)宇宙原理の定義
話を戻しますが、憶えておられるでしょうか、禅僧沢庵宗彭が、「(一枚の葉に心をとられると残りの葉や樹木全体が見えなくなるから、一葉に心を止めず)「一本の木に何心もなく打ち向ひ候へば、数多の葉残らず目に見え候」といい、更に「何処にも置かねば、我身にいっぱいに行きわたりて、全体に延びひろごりてある程」と言いました。
ところで、突然なのですが、第一章第一節の注)で、「宇宙原理の定義」を紹介しました。その定義をここであらためて紹介すると、「大きなスケールで見れば、宇宙は一様かつ等方である」(宇宙には特別な場所は存在しない)。小宇宙たる心も、大宇宙と同様に、一様かつ等方であらねばならない。宇宙に遍満する「法・道」を浴びるには、特別な場所(意識、トップダウン意識)があってはならないのです。人の特別な場所とは、「意識」(人間の最高階層)です。この意識(今までの人間の最高階層)を消すことによって、更に一段高い階層にある宇宙の無意識「無・空」(法・道)の中に入れます、組み入れられます、仏性法則を受け取れます。これはユングのいう集合無意識よりも更に普遍性の高い階層にあります。