悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-4)瞑想と神経伝達物質(ホルモン) 6-4-1)セロトニン 6-4-1-2)セロトニンを活性化する方法

6-4)瞑想と神経伝達物質(ホルモン)

6-4-1)セロトニン
6-4-1-2)セロトニンを活性化する方法
セロトニンは、脳内の「パターン形成機構」による「リズム性運動」(歩行運動、咀嚼運動、呼吸運動、グルーミングなど)で活性化し、覚醒状態における種々な活動に適度な緊張(抗重力筋の緊張や交感神経の緊張など)を与える役割があります。
注)中枢のパターン生成器(機構)は、自らリズミックな運動出力パターンを形成する回路です。例えば脊椎動物においては、歩行や泳動のリズム性運動は脊髄に存在します。
リズム性運動がセロトニンを活性化させます。それ以外にも声を出す読経・声明、ヨガ、太極拳などの、声出し、呼吸、リズム運動などによってもセロトニン神経は活性化できます。更には、自転車こぎ、スクワット、階段昇降など、またガム噛みなどのリズム性運動を行ってもセロトニン神経は活性化されます。
瞑想などで、呼吸に意識を集中させる理由の一つが、このリズミカルな呼吸運動によって、セロトニンが活性化して精神が安定し心が内向するからでしょう。セロトニンとアルファ波は親和性があります。
例えば、リズム性運動である歩行では、視覚や聴覚などの外部環境からの情報は、大脳皮質において処理され、脳幹の神経細胞群を経由して運動の開始や歩行パターンの選択が行なわれ、これらの司令によって脊髄のパターン形成機構が駆動されます。
瞑想によって(直接的には意識的呼吸によって)上記のようにセロトニンが活発化します。この神経伝達物質は、ストレスを軽減して免疫力を高めます。呼吸への集中瞑想を行い、更に注意集中を司る前頭前野が活性化されることで、このセロトニンの分泌が活発化し、脳内全体を巡ります。