悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

5-8)瞑想(静慮・禅定段階) 5-8-6-3)悟りを伝えること

5-8)瞑想(静慮・禅定段階)

5-8-6-3)悟りを伝えること
ユングは、周囲の人々に思想を理解させることではなく、自分と同じように見る方法、単なる理論だけではなく、それを具現化する方法を会得してもらうべく最大限の努力をしました。これに失敗すれば絶対的な孤独の内に閉じこめられると感じた、と「ユング自伝」はいう。
釈迦は、悟り後に、この悟りの内容を世間の人々に語り伝えるべきかどうかをその後28日間にわたって考えました。その結果、この真理は世間の常識に逆行するものであり、法を説いても世間の人々は悟りの境地を知ることはできないだろうから、語ったところで徒労に終わるだけだろうとの結論に至りました。つまり知的に知って理解しても、体験的に体得・体感(直指人心・見性成仏)しなければ、悟りの実態を知ることはできないのです。

この第五章では悟りへの実践的方法を瞑想を介して説明して来ましたが、次の第六章で、瞑想をすることで、即ち悟りへの道を進むことで、脳内でどのような変化が起こっているのかを説明します。