悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-1)瞑想と脳波 6-1-5-5・6・7)β波(ベータ波)(12~30Hz) 6-1-5-5・6・7-2)SMR波(12~15Hz)

6-1)瞑想と脳波

6-1-5-5・6・7)β波(ベータ波)(12~30Hz)
6-1-5-5・6・7-2)SMR波(12~15Hz)
中覚醒領域の脳波の中でも、最も「リラックスと集中のバランス」が
とれた「SMR波(感覚運動リズム)(低ベータ波の前半部分)は、野生動物でいえば、獲物に狙いを定めてじっと狙っている状況、つまり心(精神)面は落ち着いて集中してはいるが、身体面はいつでも行動を起こせるアイドリング状態です。その時SMR波が脳の「頭頂部」(頭頂葉:感覚情報集約拠点)を中心に優位に出現します。スポーツ選手でいえば、観客などの外部状況に惑わされず、試合状況(関心対象)に意識を定位しながら、身体面では力まずにリラックスしつつ精神面では競技に集中できている状態です。
「中覚醒」領域の脳波(アルファ波8Hz-12Hz~ベータ波12Hz-30Hz)は、SMR波(12~15Hz)を中央に、低い側に高アルファ波(10~12Hz)と高い側に低ベータ波(15~18Hz)とがあります。身体的リラックスと精神的集中(高い活性度)のバランスが最もとれたSMR波を山の頂点とした場合、より身体的リラックスに傾きかつ精神的覚醒度が下がれば高アルファ波に傾き、より意識(精神)レベルが上がりしかも身体精神共に集中覚醒度が高まれば低ベータ波に傾きます。
ということになれば、身体活動よりも精神面により重きを置くスポーツ(弓道、ゴルフなど)ではよりリラックスした高アルファ波状態が適しており、逆に身体活動性の方がより高いスポーツ(サッカーや格闘技など)ではより集中度が高まった低ベータ波が適しています。
だが精神的覚醒度が高過ぎるパニック状態や高ストレス状態では、ベータ波の中でも高い周波数の脳波が強くなります。つまり高いベータ波は(不安を伴う)緊張を意味し、低いベータ波は(リラックスを伴う)集中を意味します。注意力に関しては、強い程視野が狭い、弱い程広くなります。広い狭い、強い弱いのバランスが大切です。
側頭葉(側頭葉内側の奥に扁桃体・海馬が存在)を中心にβ(ベータ)波が増加している人では、不安、恐怖、パニックの感情を来たしやすい。