悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-1)瞑想と脳波 6-1-3)脳波全般

6-1)瞑想と脳波

6-1-3)脳波全般
基本的には、デルタ波(最低周波数)からガンマ波(最高周波数)へ向かうほど、精神活動は活発に成って行きます。デルタ波からガンマ波へ向かうほど、身体的活発度が上昇して行く。つまりデルタ波からガンマ波へ向かうほど、心身両面で活発度が高くなって行きます。逆からいえば、ガンマ波からデルタへ向かうほど、心身両面でのリラックス(休息)度が高くなって行きます。
脳波の内、「高周波」帯域は、認知、記憶、運動制御、意識などの「高次の脳機能」に関わりがあります。他方「低周波」帯域は、生命の維持を担う脳部位(脳幹など)に関わりがあります。全身麻酔を行うと、意識レベルの低下と同時に、高周波帯域が消失して行き、低周波帯域に移行します。全身麻酔では、生命の維持を担う低周波帯域を残しながら、高周波帯域を遮断します。
脳内の遠距離の神経細胞集団間の同期は、比較的低い周波数帯域として表れ、広く分散した神経ネットワークによる認知課題に関わります。
脳の発達に伴い、全般的に遅い周波数帯域(シータ波とデルタ波)が減少し、逆に早い帯域(アルファ波・ベータ波)が増加します。これは身体活動が中心から精神活動が中心への漸進的な移行を意味します。
別の角度からいえば、覚醒度と脳波の関係は、周波数が低い(遅い)ほど精神活動の不活性を意味し、周波数が高い(速い)ほど精神活動(覚醒度)が活発だということを示します。
注)脳波の遅いとか速いに関して、例えば、遅いα波(8.0~9.0Hz未満)と中域のα波(9.0~11.5Hz未満)と速いα波(10.5~13.0Hz未満)があります。一般的に周波数が遅い速い(低い高い)であり、振幅(上下幅)が高い低い(大きい小さい)です。