悟りへの瞑想の道を脳科学から解説

悟りとはどうなることなのかを、瞑想で悟りを得る道筋を脳科学から具体的に解説して行きます

6-1)瞑想と脳波 6-1-5-8)γ波(ガンマ波)(30Hz~) 6-1-5-8-3)瞑想とガンマ波

6-1)瞑想と脳波

6-1-5-8)γ波(ガンマ波)(30Hz~)
6-1-5-8-3)瞑想とガンマ波
ガンマ波が強まる理由は、観察瞑想において心身の状態をじっくりと感じとるからです。つまり情報が統合されるには時間を要します。大きな統合になれば更に長い時間がかかります。情報は統合を重ねながら上昇して行きます。瞑想者の脳波において、ガンマ波の活動量が瞑想実践時間の長さに比例して増加しています。熟練瞑想者は、瞑想を始めると、通常活動のベータ波から急速にガンマ波優位に切り替わります。更に達人級瞑想者では、ガンマ波を出して、極めて速い周波数に達すると、脳全体の脳波が同期して活動をします。大脳新皮質の四つの領域(前頭葉頭頂葉・側頭葉・後頭葉)が同期します。これは脳内の情報が一大体系化されていることを意味します。だから直ぐさま脳の広い領域にわたる活動の同期化が生じます。更にベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波が同じくらい等分に出現します。
マインドフルな状態(観察瞑想)のとき、アルファ波(心身共のリラックス)は弱まり、感覚は研ぎ澄まされ、自分と世界(外界)の関係性を鮮明に認識できるようになります。意識が明晰になり、学習速度も早くなり、共感力も高まります。脳内の各脳機能、各神経ネットワークが活性化しています。
ガンマ波を出し続ける瞑想者はいう、「ゆったりとして、広がりがあり、どんなことにも準備ができている状態」と。
注意転換(切り替え)時と注意分割(注意が広くて弱い)時に、右背外側前頭前野におけるガンマ波の増加が見られます。これは特定の対象に対する注意維持を反映しています。